第6章・溢れる涙と優しいキス

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硬かった景太の顔に、ふわっと笑みが広がる。 「じゃあ連絡します! 涼しい季節になったら一緒に出かけたり、美味しい物を食べたりしましょう」 景太は私の返事を良い方に解釈していた。 「そうね……」 相槌を打つ私は、まだぼんやりしたままだ。 一緒に玄関を出て庭を抜け、門の所で景太を見送る。 景太は私の気持ちを確認するように、何度も振り返りながら去って行った。 私は景太の姿が見えなくなっても、しばらくその場に立ち尽くしていた。
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