第6章・溢れる涙と優しいキス

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「もう少し考えるわ。聞いてくれてありがとう」 「何か言い過ぎちゃってすみません」 「ううん、聞いてもらえるだけでも助かるから。今日はそろそろ帰るね」 「えっ、もう帰るんですか? もし無理じゃなければ、翔にも会って下さい」 「ごめんね。翔君にも会いたいけど、今日はやっぱり帰る。少し一人で考えたいの」 「そうですよね。すみません、無理を言って」 「とんでもない。理穂さんの気持ちは凄く嬉しい。また今度ね。今日は本当にありがとう」 私はお礼を言って立ち上がった。
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