第7章・初恋の同級生

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その夜、夫が帰宅したのは夜9時半だった。 「ただいま。今日は風呂を後にする。腹が減った」 食卓につく夫に料理を出しながら、私は確認する。 「今度の土曜日、出かけてもいい? 同級会があるの」 「いいけど、同級会にしちゃ急だね」 「少人数の集まりだから。実はこの前、小学校時代の友達に偶然会って……」 私は今回の成り行きを説明した。 夫はあまり興味なさそうに聞いている。
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