第7章・初恋の同級生

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「まぁ好きにしていいよ。その日は俺も出かけるし」 夫の反応は予想通りだった。 私がいつ誰と会っても、夫はもう無関心なのだ。 どんなに手の込んだ料理を作ったって、感想を言わないのも同じ。 以前だったら「美味い!」「由布香の料理は最高」「今日は豪華だねー」などと褒めてくれた。 だが今夜は黙々と食べて終わらせると、そのまま浴室へと消えた。 夫がいなくなった食卓で、私は小さな溜息をつく。 私たち夫婦の関係は、もう修復不可能なの……?
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