第7章・初恋の同級生

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真子(まこ)に声をかけられたのは、ちょうどそんな時期の9月下旬。 「あの……。もしかして、由布香さん?」 地元の商店街を歩いている時、すれ違った真子に訊かれたのだ。 私は最初、誰だか分からなかった。 でも私の名前を知っているのだから、出会ったことはあるのだろう。 「そうですけど、失礼ですがどなたでしょうか?」 「あー、やっぱり由布香なのね? 面影がそのままだったから、思い切って声かけちゃった! 懐かしいわぁ」 真子は興奮した声を出した。
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