第7章・初恋の同級生

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父の仕事の関係で、私の子供時代は引っ越しの連続だった。 その都度、通う学校も変わる。 転校生として先生から教室で紹介される時は、いつも緊張していた。 クラスのみんなが私を品定めする視線も恐かった。 幸い転校生でも、イジメなどの辛い経験はない。 悪目立ちしないように、ゆっくりひっそりクラスに溶け込もうと意識していたからか……。 いろいろな町に住んだけれど、私はここ相模原に愛着があった。 だから結婚して家を建てる時、この町を選んだ。
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