第8章・恋の始まり

15/23
前へ
/23ページ
次へ
「クラス会でも言ったけど、ここに愛着があったから。都心にもそれほど遠くないし、長く住むならここが良いと思って」 「でも小6の1年しか住んでなかったよね?」 「うん。高校まではいろんな土地を転々とした」 「どうして相模原が良かったの? 他にも魅力的な場所は沢山ありそうだけど」 思い出の張本人、陽生君から質問され、私は戸惑いつつも何とか答える。 「6年生のときが一番楽しかったから。相模原が好き、イコールあのクラスが好きって感じかな」 「俺もあのクラスは好きだったな。イイ奴ばかりで、まとまってたよな」 「だからクラス会も続いてるんだよね。私は知らなかったけど」
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

62人が本棚に入れています
本棚に追加