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「成人式で集まったのをきかっけに、毎年やるようになったんじゃないかな。由布香ちゃんは、その頃どこにいたの?」
「その頃なら東京で一人暮らししてた。大学が東京だったから」
「そっか」
「陽生君は? 今日までどんなふうに過ごしてたか知りたい」
陽生君はビールを飲むと、悪戯っ子みたいな笑顔で言う。
「じゃあお互い、あらためて自己紹介だね。俺も由布香ちゃんの今日までを知りたいし」
「私は特別なことなんかないけど……」
陽生君の笑顔と温かい言葉が嬉しくて、私も自然と微笑んでいた。
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