第8章・恋の始まり

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「結婚したんだよね? それって特別なことだよ」 「そうかな……」 「人生の中でベストスリーには入る大きなことじゃない? 結婚してない俺が言うのもナンだけど」 「…………」 どう返せば良いのか分からず、つい黙ってしまった。 陽生君は私の沈黙を不思議に思ったのか、遠慮がちに尋ねる。 「いつ結婚したの?」 「5年前」 「そっか。訊いてもいいのかな……。ご主人はどんな人?」
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