第8章・恋の始まり-2

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「そうだよ。女性はやっぱり傍にいてくれる男を選ぶよね。まぁ俺がマメじゃないのも悪いんだけど」 「陽生君と一緒にいたい!って、海外にも付いて行く人はいなかった?」 「キツイなぁ。そういう人がいたら結婚してたって」 「ごめんなさい」 私は慌てて謝り、陽生君は笑いながら言い返す。 「そんなマジメに謝らなくて大丈夫。じゃあ、俺の質問! 由布香ちゃんは『相模原や6年のクラスが好き』って言ったけど、その頃の一番の思い出は何?」 核心的な質問をされ、心臓の鼓動が速くなる。 運ばれて来たカクテルをひとくち飲み、深呼吸した。
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