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電話の向こうで息を呑む気配があった。
理穂が何も言わないので、私は言葉を続ける。
「調査の結果が出たの。私の言いたいこと、分かるわよね?」
「……はい」
「理穂さんに聞きたいことが山ほどある。近いうちに私の家まで来て欲しい」
「私のアパートじゃダメなんですか?」
「夫も一緒に三人で話したいの」
「…………」
「来てくれるでしょ? 翔君をあずける都合もあるだろうから、来れる日がハッキリしたら連絡して」
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