第12章・夫の告白

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「じゃ送ってくる。すぐ戻るから」 夫は玄関へと進みながら、私の方を振り向いて言った。 私は返事をせず無言で二人を見送った。 庭に出ることもしなかった。 二人が出て行くと鍵を閉め、リビングに戻る。 ソファーに腰を沈めと同時に、深い溜息が出た。 このあと帰って来た夫と話し合うのか……。 アパートに送るだけなら、30分もすれば夫は帰って来る。
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