第12章・夫の告白
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私はジャケットを羽織り、バッグを持って外に飛び出した。 理穂のアパートとは反対方向へ走る。 衝動的な行動だった。 感情のおもむくまま、真夜中の静かな住宅街を走る。 徐々に息が苦しくなり、それでも私は必死で走っていた。 まるで、あの時のリレーのように。 転んでも立ち上がり必死で足を動かしたリレーの時と、今の気持ちは同じだった。 前へ、前へ、もっと前へ進まなきゃ!
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