第12章・夫の告白

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「イヤよ! このまま一人じゃ帰れない!」 理穂は取り乱しながら電話をかけ始めた。 そして電話の相手に、翔君をもう少しあずかって貰えないかと頼んでいる。 夫は困り果てた顔で、電話中の理穂を見つめていた。 私はこの成り行きに付いていけない。 取り乱す理穂にも、夫の言動にも驚くばかりで。 夫は確かに「離婚したくない」と言った。 だけどそう言われても、私の気持ちは少しも晴れない。
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