第15章・嫉妬

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綾の気性は激しい。 もし取り乱した場合、私一人で解決させる自信がなかった。 昨日理穂が取り乱した姿を見たことも、不安に拍車をかけていた。 人は嫉妬で平常心を失ったら、どんな行動をするか分からない……。 陽生君と松井君が一緒にいたら、綾も冷静に話したり聞いたりできるだろう。 「四人で会った方がいいのかな。陽生君が嫌じゃなければ」 私は自分の気持ちを伝えた。 「わかった、四人で会おう。その方が誤解や話の食い違いも起こらないし、いいよな」
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