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呼び出し音が続き、その数秒でさえドキドキしていた。
「はい、もしもし」
「陽生君? 由布香です」
「由布香ちゃん! 電話くれて嬉しいよ。メール読んだ?」
陽生君と声で繋がり、ときめきと安堵で胸がいっぱいになる。
「読んだわ。ありがとう。私、熟睡しちゃってて」
「よく眠れたなら良かった。いま話して平気なの?」
「今は家に一人だから大丈夫。陽生君は? 寝てないし疲れてるんじゃない?」
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