第15章・嫉妬-2

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陽生君のさりげない優しさが心に沁みる。 離婚を控えた身だというのに、私は幸せを感じていた。 夫や綾のことを考えたら不謹慎かもしれないけれど。 それでも陽生君のそばにいるだけで、幸せを感じてしまうのだ。 野菜たっぷりのうどんは美味しかった。 食欲はなかったのに、食べ始めたら全部食べ切っていた。 そんな私を見ながら、陽生君が嬉しそうに笑う。 「全部食べたね。いい子だ」 「すごく美味しかった。ごちそうさまでした」
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