第15章・嫉妬-2

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陽生君が私を庇えば庇うほど、綾の形相は険しくなった。 頬は強張り、目はつり上っている。 そして綾は強く言い放った。 「私はカレシと別れたのよ! 陽生君に告白するつもりだったから」 その場の空気が固まった。 しばらく沈黙が続いたあと、陽生君が申し訳なさそうに言う。 「こんなこと言ったら本当に悪いんだけど、そのことと俺は関係ないと思うんだ。俺は綾ちゃんと付き合ってた訳じゃないし、告白したりされたりもしてない」 陽生君に突き放された綾は、唇を結び顔を真っ赤にしている。
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