第15章・嫉妬-2

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まさか綾が恋人と別れていたなんて……。 しかも別れの理由が、陽生君に告白するためだなんて……。 その潔さに私は打ちのめされていた。 今の綾にしてみれば、私はずるく見えるのだろう。 私は綾の方に身体を向け、率直な気持ちを伝える。 「綾には何を言われても仕方ないと思ってる。でも、これだけは分かって。私は自分の気持ちを止められなかったの。優越感とか、そんなのは一度も思ったことない。ただ陽生君が好きで、自分の歯止めが効かなくて、」 言葉の途中で綾が口を挟む。 「由布香って恐い。罪悪感も全然なかったの?」
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