第15章・嫉妬-2

14/40
前へ
/40ページ
次へ
「全然、ってわけじゃないけど……」 「でも自分の感情で突っ走ったんでしょ?」 「そう言われると否定できないわ」 陽生君がたまりかねたように口を挟む。 「感情で突っ走ったのは俺なんだ。由布香ちゃんは俺に引っ張られたようなモンだよ」 「陽生君は黙ってて。これは私と由布香の問題なの。私は由布香に相談してて、由布香は私の気持ちを知ってたんだから!」 松井君がハラハラした顔で綾を宥める。 「綾ちゃんの気持ちは分かるよ。でもさ、こうなっちゃったら仕方ないと思うんだ。由布香ちゃんを責めても、綾ちゃんが辛くなるだけだよ」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加