第15章・嫉妬-2

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「離して!」 私が叫んでも夫は離そうとしない。 床に座り込んだまま、私の足に強くしがみついている。 「お願い、離して」 懇願しても、夫は手を緩めない。 こんな夫は初めてだった。 幼児が母親にまとわりつくみたいな態度。 「どうしたのよ? こんなの、あなたらしくないわ」
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