第15章・嫉妬-2

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「オマエ、何言ってるんだよ! 由布香ちゃんは結婚してるんだぞ」 松井君が陽生君を責めたので、私はすかさず反論する。 「離婚するつもりなの。夫とはそういう話し合いもしてるわ」 「マジかよ……。じゃあ由布香ちゃんも陽生を好きなの?」 松井君に訊かれ、私は首をまっすぐに振った。 松井君は大きな溜息をつく。 「参ったな。今日は綾ちゃんを応援するつもりで来たのに」 松井君は驚きが大きかったのか、思わず本音を吐いていた。
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