第17章・束縛

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理穂との会話は、そこで途切れた。 「すみません。時間もないので、夕食の支度をします。由布香さんはリビングにでも行ってて下さい」 理穂はそう言って会話を終わらせたのだ。 もっと話したかったが、少しは前に進めた気がした。 今日の会話で分かった事実もある。 夫に対する理穂の恋心は冷めていること。 理穂と夫の仲は切れていること。 ここからどうやって夫を説得し、離婚に持ち込めばいいのか……。 私はリビングのソファーに座って頭を抱え、時が経つのも忘れてじっと考え込んでいた。
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