第17章・束縛

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「ううん、失礼じゃないわ。私だって離婚したいんだもの」 理穂は刻んだニンジンと玉ネギをフライパンで炒め始めた。 「理穂さんは、もう夫を好きじゃないのね?」 「好きだったら、こんな役目は引き受けません」 「そうよね、ほんとにそう思う」 理穂はガスコンロの火を止め、フライパンに蓋をした。 そして私の方を振り向いて言い放つ。 「本気で離婚したいなら、調停でも何でもして、離婚すればいいじゃないですか!」
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