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「無神経なのは由布香さんも同じですよ。さっき私のことを『惨め』って言ったでしょ?」
理穂の反応で、私は冷静さを取り戻す。
やはりあれが突破口になった。
理穂の怒りを煽ったことで、会話の応酬になり、ある程度の本音は引き出せたのだ。
あともう少し探ろう……。
私は怒りを抑えて深呼吸し、必死に優しい声を出す。
「ごめんなさい。それは私が悪かったわ」
「…………」
私の謝罪が予想外だったのか、理穂は何も言い返さない。
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