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「そこまでの覚悟があるなら、私は理穂さんの監視から逃げられないのね」
「…………」
「夫からも逃げられないし、好きな人の所へも行けない」
私は理穂の前で嘆きながら、悲しみが強くなる。
「子供もいないし、何のために生きるのか分からないわ」
自嘲して嘆く私を、理穂はじっと見つめている。
理穂は今、何を思っているのだろうか。
理穂自身が言ったように、受けた仕事を全うする事しか考えていないのだろうか……。
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