第18章・罠

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私と同じく、理穂も自由を満喫しているのだろう。 報酬は夫からたっぷり貰ったに違いない。 当面の生活には困らない筈だ。 その後、穏やかな日々が続いた。 陽生君とは毎日のメールが習慣になり、「いつこっちに来てもいいよ」と言ってくれている。 私は派遣登録で紹介された事務職に就いた。 夫との旅行が終わって離婚したらアメリカへ行くつもりなので、派遣で充分だった。 派遣先との契約期間は4月末まで。
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