第18章・罠

3/33
前へ
/33ページ
次へ
今夜、陽生君のマンションへ行こう。 夫の入浴中かトイレの最中に家を抜け出そう。 夫が眠った真夜中だって構わない。 陽生君にはギリギリまで連絡しないことにした。 事前にメールを送ったら、止められてしまう。 『無理しないで! アメリカで待ってるから』 そんなふうに返信されるのは予想がつく。 陽生君に断られたら、行くことは出来なくなる。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加