第18章・罠

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夫は華やかな格好をしていた。 グレーのスラックス、原色が混じり合ったカラフルなセーター。 スラックスと色を合わせたジャケットはデザインが凝っている。 夫に無関心な日々が続いていたけれど、夫がお洒落なのを改めて思い出した。 「忘れ物ないか?」 夫に確認され、「大丈夫」と応える私。 私たちはそれぞれの旅行バッグを持ち、玄関を出た。 車のトランクに旅行バッグを入れ、夫が助手席のドアを開ける。
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