第18章・罠
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私は夫の前に夕食の料理を出す。 理穂が作った肉料理、サラダ、煮物、ご飯と味噌汁も。 自分の前には、お茶を淹れた湯飲みだけ置いた。 「由布香は食べないのか?」 「今はあまり食欲ないの。それより話って何?」 夫は私を見つめると、目を細めて告げる。 「離婚。してもいいよ」 「ほんとに?」 私の声は驚きで上擦っていた。
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