第18章・罠-2

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悪夢の夜だった。 どんなに抵抗しても哀願しても、夫は止めてくれない。 夫の炎は激しく燃え続け、私は途中から感情も気力もなくなった。 ここにいる自分は肉体の塊。 ただの物。 感情を殺し無反応でいることだけが、私にできるすべてだった。 虚しくて涙も出てこない。 夫は一方的に私の身体を支配し、私の中で果てた。
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