第18章・罠-2

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恐怖心が消えるにつれて、怒りが強くなる。 夫婦の間柄だって強引な行為は犯罪。 訴えることも出来るのだ。 夫にそう言ってやるつもりで、私はバスルームを出た。 部屋に入いると、壁にもたれてベッドに座っている夫が目に飛び込んできた。 私に気づいた夫が壁から背を離し、神妙な視線を向けて言う。 「……離婚の気持ちは変わらないのか?」 夫の間抜けな言葉で私の怒りは爆発した。
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