第18章・罠-2

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「え?」 私は疑問の声を出し、立ち尽くしたまま封筒と夫を交互に見る。 「離婚するなら当面必要だろ?」 「何なの?」 夫は封筒から中身を取り出し、テーブルに並べた。 百万円の束が五つ。 「五百万ある。アメリカへ行くにしろ、日本に残るにしろ、これくらいあれば大丈夫だろ?」 「…………」 夫の行動は予想外で私は呆気に取られていた。
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