第18章・罠-2

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夫は探るような目を向けるが、私は夫を睨んで主張する。 「後悔なんて絶対しない」 「何があってもか?」 夫の勿体ぶった言い方にイライラした。 私はその苛立ちをぶつけるうように言い放つ。 「何があっても、あなたとは別れたい。その気持ちは変わらないから!」 「そうか」 夫は小さく呟くと、再び旅行カバンの中から何かを出した。
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