第19章・運命

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私の話を聞き終えた女医は、首を傾げながら言う。 「検査の結果では、確かに妊娠なさってるんですが」 「でも、そんな筈はありません」 「ご主人以外の心当たりはないんですよね?」 「ないです。絶対にありません!」 「そうですか。だとしたら……」 女医はいったん言葉を止め、あくまで慎重に話す。 「ご主人が不妊治療していたとは考えられませんか? でも一つの可能性にすぎませんから、ご自分でご主人に確かめてみてはいかがでしょうか?」
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