第20章・葛藤

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陽生君との電話が終わり、部屋は静寂に戻される。 拭いても拭いても涙は止まらない。 陽生君に嘘をついてしまった……。 もう嘘を突き通すしかないのだろうか。 眠れない夜を過ごし、翌朝になっても結論なんて出なかった。 眠れず食べられずで身体はフラフラだが、何もしないわけにはいかない。 何もしなくても時間は刻々と過ぎていくから。 とりあえずマンションの契約を一ヶ月延長した。
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