第20章・葛藤-2

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そこまで言われて拒み続けることも出来ず、私は景太の厚意を受け入れた。 「ここからだと20分近く歩くけどいいの?」 「もちろんですよ」 私と景太は夜道を並んで歩く。 大通りを抜けると、店舗の入ったビルより住宅の方が多くなる。 歩くにつれ、人や街の賑わいは静かになっていった。 私たちの口数も減っていたが、景太の思いつめたような声が聴こえた。 「先生……」
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