第20章・葛藤-2
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私は「うん」と頷くのが精一杯。 「約束してくれますか? 黙ってアメリカへ行かないって」 私はもう一度コクンと首を振った。 「すみません、ワガママを言って」 「ううん、ありがとう。本当にいろいろ……」 景太に伝えたいことは沢山あるのに、もう言葉にはならなかった。 マンションの前まで来て、私たちは立ち止まる。 「景太君、元気でね」 「先生も」
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