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白い月を眺めながら私の気持ちは固まっていく。
昨日まで迷っていたのが嘘のように、それは自然な感情だった。
葛藤の末、確かに感じる一つの想い。
もう何があっても恐くない。
私は窓から離れ、パソコンを開く。
陽生君へメールを打つために。
『こんばんは。
陽生君に話したいことがあります。
とっても大事なことなので、メールじゃなくて電話で話したい。
長話になると思うから、ゆっくり話せる日にちと時間を教えて下さい。
由布香』
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