第21章・決意

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陽生君の緩んだ表情からは安堵が滲み出ている。 「どうして此処まで来てくれたの? 泊まってる場所はどこ?」 「懐かしい小学校が見たくなったんだ。ここで由布香と話したかった。泊まってるのは空港近くのホテルだよ」 「わざわざありがとう」 「今夜はもう予定入ってる?」 「特に無いけど……」 「じゃあ一緒に泊まらない? 来てよ」 思わず「うん」と言いそうになり、どうにか踏みとどまった。
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