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マンションに着く直前、陽生君からのメールが携帯電話に届いた。
部屋に入った私は、ベッドの端に座って本文を開く。
『今日は会えて嬉しかったよ。
俺は由布香が好きだし、プロポーズも本気。
決して一時の感情じゃないから心配しないで。
由布香も子供も大事にする。
俺が守るから!
気持ちが固まったら連絡して欲しい』
夢中で何度も何度も読み返した。
涙が溢れ、画面はぼやけて見える。
『私も会えて嬉しかった。
わざわざ帰国までして話を聞いてくれて、本当にありがとう。
落ち着いたら連絡します。
アメリカに戻っても身体に気をつけてね』
送信ボタンを押した親指に涙がぽつんとこぼれた。
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