第22章・10年待ってて下さい

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「先生」 景太の声で私は視線を元に戻す。 「何?」 「10年待ってて下さい、って言いましたよね。昔」 「中学生の時ね」 「子供でした。あの時の俺は」 「そうね」 「もうあんなことは言いません。10年先は自分でも分からないから」 「うん」 「でも今は好きです。10年も待てないくらい本気です」
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