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「私、結婚することになったの」
挨拶もそこそこに綾はいきなり言った。
私は唐突な報告に戸惑いつつ、一応「おめでとう」と返した。
「由布香にはいろいろ迷惑かけたから連絡したかったの。あの時はごめんね」
綾と三角関係だったことが遠い昔の出来事に感じた。
まだ1年も経っていないと気づいて驚く。
「もう昔のことだから。わざわざありがとう」
お礼を言って電話を切ろうとした時、次の言葉で衝撃を受ける。
「陽生君も結婚するみたいね」
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