第23章・愛しい人と永遠に

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「えっ……」 絶句する私に綾は追い討ちをかける。 「知らなかったの? 松井君から聞いたから事実だと思うけど、由布香が知らなかったなんて意外」 「陽生君がアメリカに行ってからは、疎遠になってるわ」 激しい動揺を隠しながら、そう返すのが精一杯。 「そうなんだ。てっきり由布香と陽生君は続いてると思ってた。松井君から聞いた時はホント驚いたの……。じゃあ由布香はご主人と上手くいってるの?」 好奇心丸出しの煩わしい声。 私は「急ぎの用事がある」と嘘をついて、早々に電話を切った。
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