第23章・愛しい人と永遠に-2

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かつて、一度は無理だとあきらめた人。 好きなのに飛び込めなかった時、どんなに切なかったかを思い出した。 離れてからも想いは続いていた。 二人の気持ちは続いていた。 それが嬉しくて幸せで泣きそうになる。 「はい」 陽生君は私の頭を自分の胸に優しく引き寄せた。 温かい胸から陽生君の鼓動が伝わってくる。 ずっと好きだった人が今こうして私の傍にいる。 この世のすべてを愛しむように、私は陽生君の胸にそっと手を当てた。 【完】
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