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「――……ねぇシン、何書いてるの?」
「マコトに」
私の部屋のベッドで二人横になりながらまったりとしていたけれど、シンが突然うつ伏せになって何やら書き始めた。
「手紙の返事?」
「まぁな」
「それなら私が伝言するから言ってくれればいいのに」
私もうつ伏せになり頬杖をつきながらそう言うと、シンがニヤリと笑って私にそのメモ紙を渡してきた。
何が書いあるのか興味津々だったのでメモ紙を開いた私は、見たことをすぐに後悔した。
「なっ……こんなことまでマコトさんに報告する必要ないでしょっ!」
「いや、この体に起きたことは全て報告する約束をしてるからな」
「そ、それはそうかもしれないけど……でもっ」
クハッと吹き出したシンにからかわれたのだと気付いたのはもう少しあとのことで。
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