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その日の夜。
一緒に夕食を摂ろうと言ってくれるマコトさんと共に、再び美味しいホテルの食事を頂いた。
「百合音さんって困ってる人を見過ごせないタイプですか?」
水の入ったグラスに口を付け、フッと笑うマコトさんに肩をすくめる。
佳奈さんの件を言っているのだろう。
「余計なことに首を突っ込むお節介なやつだ、って昔からよく言われるんです」
「あ、いや僕はそんなつもりで聞いたんじゃありませんよ」
私の答えが思ったものと違ったのか、マコトさんは少し焦った様子でグラスを置いた。
「……素敵な女性だなぁ、って思っただけです」
「――っ」
はにかんだようにふわりと笑うマコトさんを見て、私の方がはにかんでしまう。
笑顔のマコトさんはキュンとするけれど、こんな笑顔は反則過ぎてキュンどころではない。
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