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どのくらいって……もしかして交代する時間について何か分かったのだろうか。
「一時間以上は経ってると思います」
『もしかしたらそろそろ百合さんが触れたら交代出来るかもしれません。まだ結論を出すには早いですが、大体……一、二時間ほどで再度強制交代が可能だと研究結果が出てきています』
と言うことは、今マコトさんに触れたらシンに交代するかもしれない。
「冴子さん、ありがとうございます」
『いえ。マコトだけじゃなくてシンも気遣ってくれる百合さんに感謝してますから』
電話口では見えないけれど、私はペコリと頭を下げて通話を切った。
すると、タイミング良くエレベーターが到着し、乗り込んだ私は副社長室を目指す。
とにかく、一刻も早くシンに謝りたかった。
マコトさんを通してではなく、シン本人にちゃんと向かい合って。
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