傷付ける人 傷つけられる人

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  6月のジメジメした中。 私は、先輩に会った。         「ねぇ、君さ 相葉 相<アイバ ソウ>じゃない!?」   「え…」   ここは、誰も近づかないような体育館の裏の大きな木の下。     1人が好きな私は、いつもここにいた。   いままで、ここに私以外には誰も来たことがないし、声をかけられたこともなかった。   誰?と思って振り返ると、そこには眩しい黒い髪に、整った顔が私の目に飛び込んできた。     「…高瀬、先輩?」   「あれ?俺の事知ってるの??」   ニコニコ笑ながら、私の横に座ってきた。  
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