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しどけない奴
しどけない奴
髪を撫でつけ
お構いなしの
自由とやらを
行動に移すことで
守られるテリトリ―
危ないことに
首を平気で突っ込み歪みを取り込み
飢えた愛しか知らず飽きる頃には
お構いなしに逃げる
そんな生き方を
誰も責めはしない
その前に姿を消すからだ
捨て鉢な街の
クラブで
a dying fire
意気消沈して
電話をかけてくる
都合のよい
喋舌りは
機関銃のようだ
しどけない奴と
思いながら
こうやって
付き合っているのは
不思議な存在で
今もあるからだ
恋愛詩に
目を止めて
泣いていた
お前がいたからだ
俺の人生の道に
お前が立っていたからだ
親父を亡くしたばかりの
俺の前に
まるで恋するかの
ような眼差しを
向けて
お前が立っていたからだ
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